思想家 遠藤道男 思考録

病者の専制 — 規律なき反乱という終末論

現代日本の社会運動に見る主体性の崩壊と、21世紀における「戦い」の不可能性について論じる。ポリコレという名の甘美な毒薬が、いかにして革命の可能性そのものを蝕んだのか。

反復する幻想 — 斎藤幸平という症候について

進歩という神話が崩壊した後に残されたのは、過去の失敗を無限に反復する文化的健忘症だけだった。若き哲学者の提示する「脱成長共産主義」は、半世紀前のエコトピア思想の焼き直しに過ぎない。

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